「状態表示」チャートはモノの状態を表示するチャートです。β版としてリリースしているので、今後仕様などが変更になる可能性があります。
例えば工場の設備の状態に「通常動作」「異常発生」「停止中」という3つの状態があったとします。工場では積層信号灯を使い、「緑」「橙」「赤」のライトで設備の状態を表示している場合もあります。
Ambientの「状態表示」チャートはモノの状態を時系列の色で表示します。Ambientに送信するd1からd8のデータで8つのモノの状態を表せます。状態は整数で表し、チャートに表示するときに、0は非表示、1から64が次の色で表示されます。
主な色と値の関係は次のようになっていて、Arduinoではそれぞれの色を#defineで定義しています。定義はv1.0.1のambientライブラリに追加したので、この定義を使うときはArduino IDEのライブラリマネージャでambientライブラリをv1.0.1以上に更新してください。
色 | 値 | Arduinoでの定義 |
---|---|---|
黒 | 1 | AM_BLACK |
白 | 8 | AM_WHITE |
赤 | 9 | AM_RED |
橙 | 10 | AM_ORANGE |
黄 | 11 | AM_YELLOW |
緑 | 12 | AM_GREEN |
シアン | 13 | AM_CYAN |
青 | 14 | AM_BLUE |
紫 | 15 | AM_PURPLE |
ピンク | 16 | AM_PINK |
d1の状態を「緑」にするには、Arduinoでは次のようにします。
am.set(1, AM_GREEN);
am.send();
Ambientには「稼働状態」というチャートがあります。稼働状態は0(非稼働)と1(稼働)という2つの状態を管理するチャートで、オン/オフ、稼働中/停止中、使用中/空きなど2つの状態を記録して表示できます。「稼働状態」チャートで「通常動作」「異常発生」「停止中」という3つの状態を表すには、d1、d2、d3という3つのデータを使い、それぞれがオンかオフかを記録しました。
今回の「状態表示」は従来の「稼働状態」の拡張版という位置づけで、1つのデータで2つ以上の状態を記録、表示できます。3つ以上の状態をとるモノの場合は「稼働状態」よりも直接的に管理できます。