概要

IoTシステムを実際に作りながら、理解していく本です。IoTシステムの概要から始まり、ESP32というマイコンとArduinoを使って、LEDを点滅させる、温度・湿度を測る、データーをクラウドサービスに送信して、可視化するまでを基礎編でカバーします。応用編ではマイコンシステムの低消費電力化、MicroPythonでのプログラミング、電力利用量の測定、サーモグラフィーカメラ、熱源トラッカーなどを開発します。

キット

前半の第2章から第4章までに使う部品をスイッチサイエンスさんに「IoT開発スタートブック入門キット」としてキット化していただきました。書籍と合わせてご利用ください。

目次

第1章:IoTの登場人物 ── インターネットと現実世界を繋げるために必要なものを知ろう 
IoTシステムとはなにか 
端末 ── 現実世界とのインタフェース 
ネットワーク ── 2つの世界を仲立ちする技術 
クラウドサービス ── 「人」とのインタフェース 

第2章:電子工作への第一歩 ── Lチカで「端末」を開発するための基本を知ろう 
「電子回路の基本」の最低限 
開発に必要なものを知る 
電子部品、道具類の購入 
作って学ぶはじめての電子工作 

第3章:温度・湿度を可視化する ── 簡単なセンサデータをクラウドに送ってみよう 
センサについてもっと知る 
アナログセンサで温度を測る 
デジタルセンサで温度と湿度を測る 
Wi-Fi経由でクラウドにデータを送信する 

第4章:より実用的なセンサ端末を作る ── 消費電力を下げ、バッテリーで動かしてみよう 
より実用的なセンサ端末を作るには 
間欠動作で消費電力を下げる 
低消費電力な端末を開発する 

第5章:MicroPythonで制御する ── C++ではなく、おなじみのPythonで制御してみよう 
MicroPythonとは 
ArduinoとMicroPythonのメリットとデメリット 
開発環境を構築する 
MicroPythonで端末にアクセスする 
MicroPythonでネットワークにアクセスする 

第6章:電力利用量を可視化する ── 複雑なセンサデータを端末側で処理して送信しよう 
複雑なセンサデータの課題 
電流センサで測定する 
データを処理し送信する 
MicroPythonで制御する 

第7章:サーモグラフィカメラで熱分布を可視化する ── 「プレデター」の目のような動画を見られるWebカメラを作ろう 
赤外線アレイセンサで熱分布を測定する 
測定結果を液晶画面で可視化する 
マイコンでWebサーバを動かす 
サーモグラフィWebカメラを作る 

第8章:サーボモーターで熱源を追跡する ── 可視化だけでなく、モノを制御してみよう 
サーボモーターを制御する 
ジョイスティックでカメラの向きを制御する 
自動で熱源を追いかける装置を作る